食事は、自律神経と深い関係があります。そもそも消化活動は副交換神経の働きで行われているため食事という行為は、ストレスを解消し、自律神経のバランスをととのえる効果的な方法なのです。ただし、何を食べても免疫力が高まるわけではありません。食品には、副交感神経を優位にするものと交換神経を優位にするものがあり、交感神経を一番に刺激するのは塩分です。ですから料理に塩分を多量に使い続けると交感神経が優位になり続けて免疫力が衰えることに。逆に副交換神経を優位にするのはマグネシウムやカルシウム、カリウム、などのミネラルです。これらのミネラルを含むものは、玄米や海藻、野菜など、植物繊維もたっぷり含む食材です。
最近は、塩分に気をつける人が増えています。けれども逆に少なすぎるのも問題があります。子供が元気がないという場合は、塩分が足りないということもあります。味噌汁などで塩分を補給する必要があるでしょう。(安保徹の食べる免疫力の本より抜粋) |
安保流!免疫を高める食事 |
・「丸ごと食品」を食べる
栄養バランスのよい優等生食材は玄米、豆やごま、小魚、小エビ
・発酵食品を食べる
微生物の作用で発酵熟成した食品、ぬかつけ、味噌や醤油、納豆
食材の栄養素+微生物の栄養素+発酵過程の酵素が含まれる
・食物繊維で腸を活発に
野菜・海藻・きのこ
食物繊維は副交換神経を刺激し血行が良くなり体温も上昇する
・「いやいや食品」で排泄反射を刺激
酸味の酢や梅干し、苦うり、辛味の生姜やしその葉(適量)
不快物質は「排泄反射」がおき副交換神経が優位になる
・体温を上げる食事をとる
東洋医学で温性熱性の食材を用いた食事作り、温かい飲み物
身体を冷やさないことが免疫力維持のコツ、
注意したいのが冷たい飲食物、風呂上がりのビールなど
・適量の水分をとる
1日2.5Lの水分を排出していますが、食事や体内合成で補給される水分は1.3L程度、少なくとも1.2Lの水分が必要です、
足りないと血液濃度が上がり、血液循環が悪くなり身体が冷える。
・年齢に応じて食を選ぶ
玄米は免疫力アップの優等生であるが、誰にでも良いわけではない、子供や若者など活動力の多い人は、すぐにエネルギーになる白米や肉料理は交感神経を刺激しやる気を出すのはよい、
・神経質にならず楽しく食べる
何が何でも1日30品目とか玄米を食べなければとこだわり過ぎてストレスになれば何にもならない融通をきかせ楽しい食事が大事
昔の人は間違ったことを残していない、一汁一菜の食事、伝統食の大切さを若い人に伝えたい。
がんで亡くした夫に
世の中の人の助けになってやってくれと始められた食養料理教室
・米をしっかり食べなさい
日本人は昔から米を食べて心や身体を作ってきた。
白米は、文字通り「粕」、主食には玄米や三分つき米がいい
おかずは沢山作らない栄養過多、
塩気がきいたちょっとのおかずで米をしっかり食べる。
・野草は生命力の塊だよ
野草は水がなくても肥料がなくても勝手に繁殖する生命力の塊。
みんなが普段食べてるのはビジネスで育てられたバケ学の野菜
F1という次の世代に命を繋げない種で育ち子孫も残せない
ハウスで育った野菜は化学肥料や有機肥料で太らせたメタボ野菜、野草パワーで心と身体をパワフルにする。
・減塩は大まちがい!「適塩」が大事
塩は、ナトリウムという陽性な元素でできている締める力と温める力が強く身体の救世主
自分の体に合った塩分、「適塩」が血液も身体も引き締まって活発に動く
大事なのは「うまい」と感じる塩加減、塩は造血を促し、体温を上げ、抵抗力をアップする
塩は味噌や醤油、梅干し、たくあん、ぬか漬けのような時間をかけて有機化したもので塩分を取るのが安全、ミネラルを多く含む自然塩でニガリの少ないまろやかな味の塩にする
・海藻の常食で病気知らず
海藻にはミネラルが多く塩気も多い、ナトリウムが多くて陽性、カルシウムも多い、
牛乳は人間にとって異種タンパクだから、カルシウムは海藻や植物性のもので取る
海藻は、体の毒素を排出するから血液が綺麗になり高血圧や脳卒中の予防になる。
・本物の調味料はサプリメントだよ
調味料はこだわって本物を使う。塩、味噌、しょうゆ、酢、梅酢、ごま油、菜種油だけ
ソースやマヨネーズやトマトケチャップは使わない、いい調味料こそサプリメント
・土鍋生活で元気になって、若返ろう!
使う鍋は、土鍋とフライパンだけ、ゆっくり温度が上がってくるから素材の甘みが引き出せる、圧力鍋は高圧で高温にするから栄養が破壊される。
玄米を圧力鍋で炊いたらビタミンB1が破壊される、ご飯が酸化してしている。
フッ素加工のフライパンは、素材を入れた途端に陰性になり有害物質も発生し味も悪い。
・食養は「陰陽」を知ることから
食べ物には体を冷やす陰性のものと温める陽性のものがある。陰性のものはカリウムが多くナトリウムを体外に排出させ体を冷やす。陽性のものはナトリウムが多く体を温める。
陰の代表は砂糖で、陽の代表は塩、炭素は極陽性の温める元素
砂糖は破壊のエネルギーが強く、塩は再生に働いて赤血球を作る。
おかずの食べ過ぎやめる、ご飯7に対しておかずを3、塩気の効いたご飯が進むおかずにしてお米をしっかり食べる生活に切り替える。
・食材を陽性化する調理法
野菜はカリウムが多く、穀物より陰性、根菜より葉物はもっと陰性、芋類はもっと陰性で水分の多い夏野菜はさらに陰性が強く、体を冷やす。
これらを陽性化して中庸にするのが調理、熱を加える、塩を加える、干す、圧力をかける(圧力鍋を使うのではなく、漬物で重しをしたりギュッギュと握る)、時間をかける、右回転のエネルギーを使う(右回転で混ぜると陽性の締めるエネルギーが料理に入って味が引き締まる)、アクを抜くなど